なぜ選ばれている?En Contexteシリーズで学習するメリットは?
- 21 時間前
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好評をいただいているEn Contexteシリーズですが、あらためてどのようにしてフランス語学習に活かせばいいでしょうか?
まずは、こちらの動画をご覧ください。
Sunsil ChannelのSunsilさんは、初心者にもわかりやすい解説で人気のフランス語学系YouTuberです。その彼女が、フランス語力を向上させるために使用した教材として紹介しています。
ビデオを見ていて、いくつかこのEn Contexteを用いた学習のヒントになる発言があったので紹介したいと思います。
言語って最終的には、どういうシチュエーションでこの言葉を使うのかっていうイメージが大事だと思うんですよね。そういう意味でこの教材はいろんなシチュエーションをねじ込んでくれているので、シチュエーションをイメージする練習にもなるんです。だからこの場合はこう言わなくちゃいけない、この場合はこうやって言ったらダメなんだっていう頭の体操にものすごくいいんです。
(「フランス語の参考書はこれで決まり♪長所と短所を徹底解説!!」(5分30秒あたり)
タイトルのEN CONTEXTE(文脈に基づいて)という文言が示しているように、この教材は、シチュエーションを大切にしています。そのため、じつにさまざまなシチュエーションがあり、時には日本人には少々理解しにくい場面も出てきます。しかも時々、コミカルです。
「ねじ込んでくれている」という言葉は、じつに的確で、そもそも文法という、どちらかというと機械的に覚えるべき、と思われがちな内容を、より自然な文脈のなかで覚えらるようにと工夫がされています。これまでの文法学習のイメージを刷新しているとも言えるでしょう。
付け加えて言うと、文法学習はどうしても視野狭窄(狭い視野になってしまうこと)に陥りがちです。でもこの教材は、フランス語の世界をより広く見せてくれるという点でも優れていると言えるでしょう。
あともう1点。「頭の体操」という指摘もじつに的確かもしれません。この後、次のように続きます。
フランス語がわかんないのに、問題だけあっても解けないよって思った方もいらっしゃると思うんですね。普通の教材は見開き半分が説明で半分は問題ってなっているのがスタンダードだとは思うんですけど、フランス語がわかんない時点で説明を見たってわからないんですよ。日本の教材でも半分説明、半分問題っていう感じで優しく日本語で説明してくれてる物ってあると思うんですけど、私、日本語のもの見ても全然わかんないっていう経験があるんですよね。文法の説明ってそれが日本語だろうとフランス語だろうと、複雑な文章で説明してくるのでわかっているときに読めばなるほどねってなるんですけど、全くの初心者の時にそれを読んでもわかんないんですよ。[…]この問題集は[…]まどろっこしい説明がなくってすごくすっきりしているんです。説明が少ないので完璧に理解しながら解いているわけじゃないんですけど、私の場合は、先に答えを見て、どうしてこの答えになるんだろうっていうのを自分で考えるところから始めたんですね。そうすると何がいいかというと、自分の言葉でロジックを組み立てるから、結果的には一番わかりやすい説明を自分自身にしてあげることができるんです。
(「フランス語の参考書はこれで決まり♪長所と短所を徹底解説!!」(6分30秒あたり)
じつに素晴らしい指摘をしていますね。特に最後の「自分の言葉でロジックを組み立てるから、結果的には一番わかりやすい説明を自分自身にしてあげることができる」というところは、ぜひ肝に銘じておきたいですね。
随分と昔のことになりますが、フランス語の先生方と文法について話をしたことがあります。その時に、やはり同じようなことをその場にいる先生方皆さんが言っていました。文法は、それぞれにそれぞれの説明の仕方があるのだ、と。
フランス語を習いたての方は驚くかもしれませんが、文法とはそういうものです。フランス語という現象を、どのように捉えるのか、捉えたのかを説明しているものが文法です。ということは、当たり前のことですが、文法以前に、フランス語という現象があるのです。フランス語は世界一論理的にできている言葉であると言われてはいますが、それでも、日常的に使われている言葉である以上、完全にすべてが説明できるものではありません。むしろ説明のつかないことに溢れています。
文法書は、フランス語を理解するなんらかの指針にはなるかもしれませんが、それが全てではありません。まずは、フランス語に多く触れて、そこにあるフランス語を自分なりに体験して、理解していくことが必要です。
その点で、Sunsilさんが指摘しているように、とにかく問題を解け!文脈のなかで理解せよ!と主張してくるこの本が、フランス語力を確実につけることのできる文法問題集だと、断言してもいいのではないでしょうか?
ここでは、Sunsilさんのビデオのごく一部の内容しか紹介することはできませんでしたが、Sunsilさんのビデオのなかではもっと多くのことが語られています。ぜひご覧になって、もっと多くのヒントを見つけてください。
今回、この記事を書くにあたってビデオの引用を快諾してくださったSunsilさんに感謝いたします。ありがとうございました。
さて、最後になりましたが、ビデオのなかでSunsilさんは著者について、性格的にしつこい男性ではないかと想像していますが、じつは著者の皆さん、女性です。この本の著者は皆さん、HachetteFLEのベテラン著者の方々です。いわばフランス語教材作りのプロフェッショナルの集団によって作られた教材なんですね。








